赤石グラフィティ

レッドストーンボルティッシュ鯖在住のアル・シェリによるRSプレイ日記&イラスト・漫画など。 脱線系ブログなので、よく赤石を踏み外したりこじらせたりしております(´ー`)



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暁(あかつき)




ごきげんようです。
「外国ではこれからがクリスマスなんだぜ!」という逃げ口上のもと、アルのとこでは2つの
クリスマス関連記事をUPさせていただきます( ´¬`)

今回は去年と同じく「とあるテイマのクリスマス」。
短いお話にするつもりでしたが、けっこう長くなってしまいました。
よろしければ、お付き合いくださいませ。



                 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



プレゼント




「ゼクト、ランブレッタ、メリークリスマス!」
「お、できたのか。ありがとな~お嬢」
「クルル」

ビーストテイマー、セリカのパートナーは暗殺エルフのゼクトとウェアーゴートのランブ
レッタです。
皆で無事に迎えることができた、2度目のクリスマスの夜。
『まともに迎えることができた』という意味では初めてのクリスマスになります。
「プレゼントはお互いに欲しいものをリクエストしよう」と相談していました。

「ほんとにそんなのでいいの?あんまり上手に編めなかったよ」
「そんなことねーって。まさにこんな感じのが欲しかったんだよ」

ゼクトのリクエストは「長めの柔らかいマフラー」というものでした。
狩りに出る時はエルフの装備ですが、普段の彼は非常にラフな服装をしています。
黒いマフラーには両端にちょっとした飾りがついていて、早速首に巻いてみたゼクトは
満足そうです。
ランブレッタも、欲しがっていた「幻惑魔術書」を手にして嬉しそうにしています。
ウェアーゴートの使うスキルは、ネクロマンサーと同じ系列です。
人間の言葉を話すことこそできませんが、知能が高い種族なのです。読書は勿論、
伝えたいことがある時は達者な文字を書いて筆談をしてのけます。

「『こんなのでいいのか』 は俺のほうだと思うけど、こっちもできたよ」
「やった、ありがと~!」

エルフ族は皆、エスニックな感じのアクセサリーを好んでつけています。
それらはすべて手作りとのことで、前から欲しいと思っていたセリカは今回、そのアク
セサリーをリクエストしたのでした。
二連づかいになっている可愛いネックレスに、彼女は瞳を輝かせました。

「とってもきれい」
「留め具、ちょっと特殊だから気をつけてな。ここんとこに引っ掛けて右に回すんだ」
「うん、大事にするね。ランブレッタもありがとう!このふたつお揃いみたいで素敵ね」

魔術書を開きながら、ウェアーゴートはにっこりします。
モリネルタワー出身のランブレッタは、顔なじみの「鞭を持ったお姉さん(四階在住)」
から購入した、繊細な木彫りのブレスレットを主人に渡しました。
美しいつや出しの加工が施されていて、金属のように見えるけれど軽いつけ心地です。
しばらくアクセサリーに見入っていたセリカは、横にいるゼクトたちに視線を転じました。

彼らがいなければ、今、ここでこうして生きていることもなかった。

「ゼクト」
「ん?」
「今日あの森に行ったら、先にお花が供えられてた。あなたよね?」

秀麗な顔をふっと曇らせて、ゼクトは主人を見返しました。

「お嬢にとっては思い出したくない場所だろう。わざわざ花を手向けに?」

黙ってうなずいたセリカに、エルフは「そっか」と呟きを返します。

「1年たったよ」
「そうだな」
「わたし、16歳になったよ。ゼクトから見ればまだまだ子供かも知れないけど、あれ
から少しは成長したと思う」
「子供だなんて思ってないって」
「じゃあ、お願い」

真剣な表情で、セリカはゼクトを見上げました。

「あの時のこと、話して。知っておきたいの」



                            ◆◆◆



1年前のクリスマスの夜。
セリカはその森で、大きな木を背に後ろ手で縛られていました。
燃え上がる馬車の禍々しい熱気に、悪夢のような光景が照らし出されています。
これから考えたくもないような陵辱の限りを尽くされて、そのあとに殺される。
自分の死体は誰にも知られることなく、ここで野晒しになって朽ちるだろう。
絶望的に、そう確信していました。

モリネルタワーからの帰り道、セリカの乗った小さな馬車はこの森の前で、エルフの
集団によって襲撃されました。
リーダー格のエルフはなんのためらいもなく御者を殺し、馬車に火を放ちました。
無言でセリカを引きずって縛り上げ、今、ペットのランブレッタを大勢で取り囲んで殺
そうとしています。
ただ、ウェアーゴートには強力なスタン攻撃があるためになかなか思うように近づけ
ず、手を焼いている様子でした。

「逃げなさいランブレッタ、命令よ!」

セリカが何度叫んでも、ランブレッタは言うことを聞きません。
リーダーの号令でエルフたちがゴートに矢を射掛けますが、鎌の一閃で叩き落とし
ます。
ランブレッタは怒り狂っていました。
気づくと、縛られているセリカの足元にフルートが転がっています。
何とかあれに手が届けば、あの子だけでも逃がすことができるかも知れない。
必死で伸ばした指の先に笛が触れました。

「そっか、これがないと命令できねーんだな?テイマーって」

この場にそぐわないのんびりとした声がして、フルートが取り上げられてしまい
ました。
一人の若いエルフがセリカの横に座って、彼女の首にナイフを当てました。
飄々とした雰囲気の、美しい顔立ちをしたエルフです。
リーダーはその様子を見て酷薄そうに笑うと命じました。

「よし新入り。そのまま娘を見張ってろ」
「はいはーい、お任せを」

「新入り」と呼ばれたエルフはひらひらとリーダーに手を振ります。

「ちっ、いつまでかかってるんだ!頭を狙え!」

リーダーがランブレッタのほうへ行ってしまうと、「新入り」はナイフを降ろしました。
そして前を見たまま低い声でセリカに語りかけます。

「表情も姿勢も変えないように気をつけて、俺の話をしっかり聞け。これから縄を切る」

それまでのふざけた雰囲気からはほど遠いその声に、セリカは彼を振り仰ぎそうに
なりました。
何とか踏みとどまって、相手の声に全神経を集中させます。

「縄を切ってもすぐには動くな。縛られた格好のままでいて、指先の感覚が戻るのを
待て。今お嬢ちゃんに残された選択肢はそう多くないことはわかるな?ここで死ぬ
のを待つか、俺に賭けてみるかのどちらかだ」

ほとんど動いたように見えないのに、セリカの戒めが解かれていました。
言われたとおり姿勢を崩さぬように気をつけながら、後ろに回した手を握ったり開い
たりします。
その手に彼女のフルートがそっと渡されました。

「ここにいるのは全員じゃない。森の何箇所かに見張りのエルフもいるんだ。俺一人
ならどうとでも闘いようはあるが、あんたたちを守りきれるかの保証はできない。
だからお嬢ちゃんの力が必要だ。『ビーストテイマー』 としての、その力がな。協力して
くれるか?」

セリカは、小さくうなずきました。
たとえこの人に騙されているとしても、このままではいずれ自分は死ぬ。
「新入り」は小さく微笑んだようでした。

「自分の命乞いもせずにペットを逃がそうとするとは、見上げたお嬢ちゃんだな。あんた
スキルはどのくらいある?」
「110です」
「すげえな」
「装備は借り物です。あの子をテイムした、帰りだったから」

矢傷を負いながら応戦しているランブレッタを見つめて、奥歯を噛みしめます。
はやる気持ちが通じたかのように、指の痺れが取れてきました。
それを伝えると「新入り」はうなずいて、立ち上がりました。

「俺の名前はゼクト。その笛で俺に『説得』 を使って」



30人近くいたエルフの集団は、ゼクトとランブレッタによって壊滅しました。
森の奥から一人で戻ってきたゼクトは、手にした武器をじっと見つめて呟きました。

「これがビーストテイマーの能力か・・・」

森の中にはもう、彼のほかに生きているエルフは一人もいません。
見張りの者に至るまで、残らず、ゼクトが殺してしまったからです。
呆然と座り込んだ主人の傍に、荒い息を吐きながらランブレッタが駆け寄ります。
ゴートの首を強く抱いて、セリカは囁きました。

「逃げなさいって言ったのに。悪い子ね」

目を閉じたランブレッタの呼吸が、ゆっくりと静まって行きます。
ゴートからそっと離れると、セリカはフルートで短いフレーズを奏でました。
しゅうという音がして、ゼクトたちの負った傷が溶けるように消えていきます。
ゼクトが振り向くと、セリカが無言のままヘッジャーの召喚をしているところでした。

「お嬢?」
「この人たち、埋めてあげなくちゃ」



一同が古都の家に帰り着いたのは、朝焼けが空を覆う時刻でした。
それまで表情を崩さなかったセリカが、突然子供に戻ったように泣きじゃくりました。
エルフとウェアーゴートは小さな主人の傍に黙って寄り添い、窓の向こうに輝く暁の
空を、長い間見つめていました。



                             ◆◆◆



以来1年間、その話題には誰も触れずにきました。
けれどセリカは、ずっと気になっていました。
あのエルフの集団の中で、ゼクトは異質に見えました。
彼は何のためにあそこにいたのだろう?
テイマーの「命令」には、パートナーの意思を無理やりねじ伏せる力まではないはず
なのです。
見張りのエルフに至るまで根こそぎ殺してしまう必要が、あったのでしょうか。
そこにはなにか、自分の知らない事情があるような気がしてなりませんでした。

しばらく黙っていたゼクトは、小さく息をつくと話し始めました。

「『暗殺エルフ』 には、いくつかの階級と仕事があってな。俺はあの日、命じられた
任務を遂行するためにあの集団の中に潜入してたんだ」
「任務」
「全員の抹殺だ」
「仲間を・・・どうして?誰がそんな命令を」
「エルフ将エリアス様だよ。お嬢、少し前に会ったことがあるだろ」

あの仙人のような人が?
仕事で立ち寄った自分を歓迎してワインをすすめてくれた、物静かなエルフ族の長。
信じられない思いで、セリカは聞き入りました。

「エルフ族はもともと誇り高くて、厳しい規律を守って暮らす種族なんだ。あいつらは
重大な禁を破ってエリアス様に追放されたエルフたちの集まりでな」
「うん」
「それでも静かに暮らすならお咎めなしのはずだったんだが・・・盗賊まがいのことを
やり始めた。箍(たが)が外れちまったんだな。何人もの人間をあの近辺で襲うように
なって、ついには説得に派遣された同郷のエルフまで殺しちまった」
「・・・・・・」


厳命


「たとえお嬢があの場にいなくても、やらなきゃならないことだったんだ」

そう呟くと、ゼクトは口を噤みました。
「仲間の暗殺」を仕事にするエルフがいるとは、思ってもみませんでした。
エリアスが直々に命を下すということは、恐らくゼクトはその「暗殺エルフ」の中でも
高い階級に位置する身なのでしょう。
どんな思いでこれまで、その任務を果たしてきたのか。
セリカは、今でもよく覚えています。
自分が手にかけたエルフたちの死体を、黙って見下ろしていた彼の横顔を。

「一時期、暗殺エルフをペットにするのがテイマーの間で流行ってたろ」
「うん・・・」
「羨ましかったよ。俺はずっと、あの世界から逃げ出したかった」

自嘲気味に笑うゼクトに、セリカは腕を伸ばしました。

「これからも、ずっと一緒にいてくれる?」
「いいの?」
「ゼクトとランブレッタがいてくれれば、他にはなにもいらないよ」
「お嬢・・・・・・」

ぎゅ~っと抱き合う二人を見て、パタンと本を閉じたランブレッタが「自分も!」という
ようにぶつかってきました。
暖かい部屋の中に、楽しそうな笑い声が響きます。

あと1時間もすると、窓の外には美しい暁が広がることでしょう。
生きてさえいれば、誰にも、新しい朝が訪れます。




                 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



ここまでお読みくださいました方、ありがとうございました。


次回は、アルの家でのクリスマスパーティがどんなだったかのレポートです。
イラストが多いのでUPには時間がかかってしまうかもしれませんが、素敵なゲストさんも
お招きしております|д・)ノシシ




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タグ : REDSTONE レッドストーン

( ´¬`)

はみ


ごきげんようです。
一応日付確保です(気ばかり焦る

物語を書き終わったので、今からイラストのペン入れに入ります。
今日中にUPできればいいな~という感じです。

こういうときにさらさらっとイラストを描いてさりげなく貼っとくなんて味なマネが
できればいいのですが自分には無理ですええ無理ですとも。
マウスで可愛い絵を描ける方って、なんですか神ですか?それとも悪魔ですか?
さわやかに妬んでおきます。きいいいい! ←どのへんがさわやかかは、突っ込まないであげてください。
アルじゃこんなのが限界ですよ(´ー`)


救いなのは、「新居に引っ越したばかりで大掃除の必要が特にない」という現状です。
おせちは、すごく簡単なのを作ろうかな~と思っております。

いろんな音楽の動画をお友達にして、机に向かいます|д・)ノシシ
今聴いているのはこんなのとかこんなのとかこんなのです。
歌とダンスがとても素敵だな~と思うのは、これです。

|彡。゚+.*:.サッ




◆◆◆◆◆◆追記・29日夜◆◆◆◆◆◆



Σ(;・д・)はぐあ!!

こんな走り書きにコメントを3件もいただいてしまっては・・・上書きなんかしちゃあ
お天道様に顔向けできねぇっ><。
ははは恥の上塗りですがこの記事はこの記事でののの残させていただきまする(´ノд;)
よれよれのふぁみを時々見返して生暖かく自嘲することにいたします・・・(´ー`)

暖かいコメントをありがとうございました><。。




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プロフィール

アル・シェリ

Author:アル・シェリ
職 業■長女:慈愛の民
ギルド■桜ノ雫
趣 味■アイテムハント

主なサブキャラ

【セラム・フィーダ】
長男のセイントパニッシャー。
BISの時と天使の時で性格が逆転する。
【アル・ゼフィルス】
次男で、爆炎の大魔導師。多少キザで女好き。
【アル・リゼ】
次女のエンターテイナー。一応女神でテイム支援可。
【アル・ヘスティア】
大食いの三女。シャープシューター。
◆ファミリーの自己紹介は↓の『初めてお越しくださった方へ』に詳しくまとめてあります◆

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